冷たい雨でした。
春らしくなったかな、と思ったらまた冬に逆戻りしたような天気で。
東村山に向かいつつ、(今日はお客さん少ないかなぁ)と、思っていました。
先月開催した気軽な催眠カフェの初回が盛況だったのは、おそらく御祝儀的な意味合いと、単純に物珍しさもあったのでしょう。いったいどんな催しなのか、と。これからはそんなわけにはいかず、本当に来たい人たちだけが来るものになるはずです。
そしてこの雨。今日はこじんまりした会になるだろうなと予想しつつ、駅から10分ちょっとの「リコード」の赤い入口を開いたのでした。
今回、事前に「行くよ」と言ってくださった方々が数名。そして、手伝ってくださる親しい掛かり手さん。
その少人数で催された会は、ありがたいことに笑いの絶えない和やかなものになりました。
ちなみに僕の書く体験談では、個人名は伏せ、エピソードは曖昧にすることにしています。参加してくださった方々に意図せぬ迷惑が掛からないようにするためですが、今回はちょっと難しいかもしれません。
というのも、開店からしばらくの間、とても特徴的な催眠の実演が場を占めていたからなのでした。
界隈の人はもうご存知ですよね。とある携帯用の錠剤型お菓子を使った催眠です。その商品名を見ると笑ってしまうという。
これに掛かるのが初めてという掛かり手さんがいたのですが、もう最初から笑いっぱなしでした。そのアルファベット6文字が見えた瞬間に爆笑。パッケージの表だけでなく、裏の小さな表記を見ても爆笑。
おかしかったのは、英文字だけでなくカタカタ表記でもひらがなでも、なんならカタカタと振ったときの音だけでも、笑いが止まらなくなっていました。
僕も間近できちんと見るのは初めてだったんですが、こんな催眠があるんだなと目を丸くしてしまいました。掛け手さんは「これって催眠なのかな?」と自分でおっしゃってましたけど。
もうお一人いた掛かり手女性さんがこのやり方を習っていたそうですが、今回自分が術師として初めて掛け手に回り、見事成功。とても微笑ましい光景でした。
夜が更けるにつけ、知り合い同士数人が胸襟を開いて語り合う場は、徐々にディープな空気になっていきました。催眠界隈の話題には、とてもここには書けないものもあって、(あ、これは絶対に口外できないな)と思ったものでした。
「お題」として挙げたトランスについては、語り合うというより(そうか、そうなんだな)と、お話を拝聴する感じで、とても勉強になりました。今度は掛かり手さんからの意見も聞いてみたいと思います。
時折催眠の実演を披露していただきつつ(僕も新たに一つ教えていただきました)、内輪話でまったりと時間は流れ、あっという間に閉店。
「これはこれで楽しいね」
「これくらいの人数がいいかも」
等々の言葉をいただきつつ、気軽な催眠カフェの二回目は無事終了となりました。
いろんな催眠の会がありますが、自分は自分なりに、こうした小規模の会を続けていこう。改めてそう思いました。
参加してくださった方、手伝ってくださった方、告知の拡散に協力してくださった方、次は行こうかなと思っている方、少しでも興味を持ってくださった方、本当にありがとうございました。
(250315)